ジブンマスター アートの人“MARI NISHIMURA”
現在の活動を教えてください!
現在は、コピーライターとしての仕事(CMの企画も含めて)、画家として活動、にしまりちゃんというコンテンツ配信、と三本の矢がある感じです。しかし近年、もともと拡げたかった画家の仕事がメインになっています。コロナ禍ではありますが、果敢に世界に挑戦、1年に2度はニューヨークで一ヶ月過ごしてアートショウやEXPOに出たり、また、ヨーロッパのショウに参加したりしています。どれも欠かせない仕事でどれも大好きな仕事です。ただ、延長線上で著書の出版も2冊控えているので作家活動もあり、仕事のバランスを考えないと、ちょっと忙し過ぎるのが現状です。
現在の仕事についた経緯は?
もともと美術部そして美大と絵が好きだったのですが、気づけばコピーライターとして広告の世界にどっぷり入りました。しかし2015年に思い切って広告代理店をやめて、画家を目指したんです。日本の美術界は少し窮屈な世界なので、思い切って、最初から世界を狙いました。外資広告代理店時代で英語に関わることが多く、海外出張もあったので、視野が広がっていたのがきっかでもあります。もともと若い時に海外放浪したりシアトルやカナダで働くなど海外への憧れは大きかったのですが・・
2015年に、LAで個展をやりたい!とクラウドファンディングを立ち上げたら、お金が集まってしまったので、その流れに乗り、初めてのLAでの個展開催。しかし失敗に終わりました。海外ではソロショウと呼ばれ、つまりはショウなんです。自分で演出してしっかりプレゼンをしないといけない。アーティストはそのスキルを求められる。日本の個展のように会場でニコニコしながらはい、見てください。みたいなことではないのです。文化の違いですが、俄然、燃えました!そしてマリの絵はニューヨークの方が合ってるかも。というLAのギャラリーオーナーの一言で片っ端からニューヨークのギャラリーを探しだし、ポートフォリオを送りアポを取りました。
チェルシーが今やアートの街ですので、チェルシーのホットなギャラリーのみ、アプライしましたね。そしてニューヨークのスパニッシュのオーナーの目に止まり、そこからニューヨークでのソロショウを開催、毎年活動できるようになりました。
最も嬉しかったこと、最も苦労したこと。
嬉しかったことは、ヨーロッパで壁画を描く、という夢が叶ったこと、世界の有名ギャラリーからお声がけされるようになったこと。でしょうか。また、ニューヨークで私の絵のファンができたのもそうです。海外で活動すると、最初はゼロベースなので、本当に自力で実力をつける以外ないのです。
また昨年いただいたNY ART EXPOでのexcellent artistという賞も嬉しかったです。苦労は苦労と思わないですが毎日一枚必ず何か描くと決めていて365日、熱があってもつくても続けて6年が経過します。そもそも会社を辞める前までは、ブランクがあるわけで人以上にやらないと、カンも戻らない、だめだなと思っているから。でもコピーライターになったばかりの時もそうでした。一本のキャッチコピーを産むのに5000本くらい書いてた時代でした。
あと、海外ではあるあるですがアジア人差別は顕著で大きな EXPOなどではそれはかなり感じます。人種差別は日本にいると感じることがないのですがマイノリティとマジョリティという感覚、結構しんどかったです。今では諦めてますし。そういうものだ、と思いますが、いまだに海外で生活すると傷ついたり腹立たしかったりはします。
ジブンで大切にしていることは?
自分が喜ぶことをする、ということ必ず達成するまでやる、といこと。人の評価ではなく自分の基準のハードルを上げていて、ドSな自分とドMな自分が共存していることで常に枯渇感が生まれます。諦めない。そして満足しない。常に上を目指す、これは自然と昔からどの仕事をしててもやってることだなと。
ジブンを上手に伝える秘訣は?
上手に伝えているかどうかわかりませんが、もともとは広告屋で、広告代理店では企業のブランディング、また「伝える」ことを生業にしているので、それが個人、つまりは自分に起き変わっただけだと思ってます。ですので、普通の人よりスキルがあるかなと。出過ぎた杭は打たれないといいますが、そこ、目指してます。破壊的に目立ってなんぼだから、人と同じは絶対いやだ、という気持ちが大きいです。
ジブンにとって魅力のある人とは?
私、浅田真央さんが大好きなんですよ。人間としても、アスリートとしても。それは自分と常に戦う姿勢。人がどうだ環境がどうだと言い訳しない。自分が力不足だからこうだ。自分が頑張ったからこうなった。常に自分に向き合っている姿勢がとても好きです。私も常にそうありたいと思ってます。画家で言えば大好きなのは円山応挙、なのですが葛飾北斎の生き様あの実力でありながら、あと5年生きれたら完成した絵が描けたかもしれない。といいながら94歳で亡くなるまで描き続けた。これ、痺れます。私もそんな生き方をしたいと心から思います。
最後に今後の展望を教えて!
これからも今の最高の絵を超える絵を描く、です。あと、日本ではなく世界でどんどん飛躍する。です。ありがたいことにNFTやオークションにも参加できることになってきたので、それも楽しみたい。可能性があることは全部手がけたい、と思ってます。お洋服が大好きなので私の絵がアパレルに広がることを夢見ています。今年も様々な国でのアートショウが予定されていますが、イタリアやロンドンで描いた壁画のように世界の壁画ももっと挑戦していきたいです。テーマは来世も画家になる。です。